こんにちは。ひろろです。
今回は私自身も悩みましたが、測量に関する資格を受けたいと思い立った際に考えるのがまず、測量士補試験と、測量士試験何が違うんだろう。どっちを受けたらいいの?ってことかもしれません。
私は測量士補試験を最初に受けてから、測量士試験にチャレンジしましたが、最初に測量士試験に受かってしまえば二年かける必要ないのでは…なんて考えたものです!
なので、今回は測量に関する試験二つの違いを紹介していきたいと思います。
どちらの試験も受けたからこそわかる違い。
どちらから受けようか迷っている人に、少しでも参考になればうれしいです!


測量士と測量士補
測量に関しての資格は測量士と測量士補があり、
どちらも国土交通省管轄の国家資格、実施は国土地理院が行っています。
測量士は測量に関する計画から実施、結果の評価まで行い、責任者としての業務が含まれます。それに対し、測量士補は測量士の作成した計画に基づき、測量作業に従事する上での資格になります。
試験日は年に一度、例年5月の第三日曜日に実施、測量士試験も、測量士補試験も同日です。
資格の内容からもわかる通り、測量士はあらゆる責任を負うことになるため、幅広い知識と、応用力、計算力、それだけでなく現場では作業従事者の安全等も監督することになるので、その場に合わせた判断力等も必要になってきます。
そのため、測量士補試験は午前のみのマークシート式試験のみ。
測量士試験は午前のマークシート式の問題、午後には筆記の試験が含まれています。
この午後では、こんな天候、こんな状況の時にどのような方式の測方法を選択するか、その際の注意点を何文字以内で答えなさい、なんて問題が出てくるわけですね。
測量士補の資格の例年の合格率は30%前後なのに対し、測量士試験は10%前後を推移するという状況です。
難易度としては、測量士補と測量士では資格取得後に求められることが全く異なるので、試験内容も測量士試験のほうが格段に難しいと思っておいたほうがいいでしょう。

試験内容 私の感じた測量士補試験と測量士試験の難易度
先ほど言ったように、私は結局最初の一年目は測量士補試験からチャレンジしてみることにしました。
測量士補試験はほかの方もよくおっしゃっているように、過去問から似通った問題が出るという特徴があります。
また参考書もたくさん出ているので、何となく試験の概要を掴みやすいと思います。
イメージとしては100~150個くらいのパターンから28個選ばれて問題が出るような感覚でした。
なので私は測量士補試験の時は、ほぼ測量は初心者でしたが、3月から必死で試験勉強を始めても何となく合格までつかめる感覚でした。
そして次の年にやはり仕事で携わるようになって、必要な知識はきちんと勉強しておきたいと望んだ測量士試験。
一つ一つの問題がけた違いに難しく感じました。
測量士補試験は問題を理解するのに参考書を読めば何となく理解できましたが、測量士試験は問題の意味を理解するのに、参考書を開くと参考書の説明や背景を理解するのにまた一苦労、といった感じで、意味を掴むのに時間がかかる。
そしてとにかく範囲が広い。ものすごく細かい部分からも問題が出てくるので、範囲の隅々まで網羅しないといけないのでインプットするまでにかなり時間と労力が必要でした。
先ほど言った測量士補試験の問題パターンが150くらいだとすれば、午前だけに絞っても500くらいのパターンから28個の問題が出るって感じです。
それに合わせて午後には専門性に分かれてさらに枝分かれする問題が出てくるので覚えることに加えて、漢字できちんと書けるようにしないといけません。

近年ではUAV測量(無人航空機)などの測量分野が発展してきているため、これからの測量分野での先見の知識が必要になってくるので、内容は毎年更新されているように感じます。
測量士試験はきちんと試験対策しなければ合格を勝ち取ることは難しい試験だといえるでしょう。
おすすめの受験パターン
これは完全に個人的な感想になりますが、何となく自分がどうしたいか決める方向性の参考にはなるかと思います。
①全くの素人
全くの素人、土台が無くて測量士試験を受ける人はあんまりいないと思いますが(笑)
まず試験までの時間から考えましょう。1年以上あるなら独学測量士試験一発合格もありだと思います!試験範囲が広いだの、計算問題難しいだの言いますが、受かる人がいるんですから、きちんと学習計画を立てて、勉強すれば必ず受かります。
でも1年を切って、特に9か月を切っているなら通信講座を受けて測量士試験を受けるほうがいいかなと思います。
半年あればギリ、通信講座使って受かる可能性あるかなって感じですかね。
測量士補試験は、全くの素人でも半年あれば独学一発合格可能だと思います。計画を立ててコツコツ勉強すれば受かります。ただし、文系の人はサインコサイン等、度数計算等の数学の計算問題が出てきますので、少し難易度が上がるかもしれません。
文系で計算問題に自信がない、あるいは基礎をきちんと学びたいという人は通信講座の受講を考えてみましょう。
こちらのサイトも参考にどうぞ


②業務上の経験がある人
ここからのスタートの人はある程度の基礎があると思います。とりわけ測量会社等ですでに働いていらっしゃる方は実務での経験があるので問題の意味を掴みやすいと思います。
半年あれば独学一発合格も可能だと思います。それでも経験者だろうと難しい試験であることには変わりないので、半年前から始めるのではなく、なるべく早く対策を講じ、一発で確実に受かるようにできたらいいですよね!
また、仕事上絶対に次回の試験で確実に欲しい、あるいは基礎をきちんと理解しておきたいという方は通信講座を最初から選ぶのも大事だと思います。
なぜなら、測量士はおおきな責任の伴う資格になります。
試験は試験範囲が膨大なので、試験に受かったものの、ここがわからないなんて不安な気持ちを抱えたまま業務につきたくないですよね。
私がそうでした。測量士試験は結局独学一発合格しましたが、知識が何となくあいまいな部分もあって、実務で資格だけが先に出てしまい、恥ずかしい思いをしたこともあります。
なので、今思えば通信講座でしっかり基礎を据えていたほうが後々よかったのかななんて思います。
こちらも参考にどうぞ

測量士補試験は、経験者であれば試験勉強は三か月前で間に合うと思います。三か月間、参考書をもとに、過去問をしっかり反復していけば試験で出る部分での必要な知識は十分身に付きます。

ここでも注意点ですが、測量士補試験でもある程度の計算問題がでます。実務経験のある方でも日頃慣れていない計算式が出てくるので、願書を出す時点で過去問を見てみて、少し不安があれば早めに試験勉強を始めるに越したことはないと思います! 確実に合格をつかみ取りましょう。
まとめ
個人的な感想も多い内容でしたが、少し参考になったでしょうか。
資格試験は対策さえしっかりできれば、合格できるものですが、社会人になって働きながら資格勉強ってなかなか難しいんですよね。
家族がいれば家族の責任も生じますし、時間を抽出するとなると朝、夜か週末なので、疲れてたりまとまった時間って難しい。
独学だと計画を立ててやり遂げるまでは、自分の弱さとの闘いもありますしね…
今この時点で、この資格試験を受けようと思っている皆さんのこれからの計画の上に、そして目標に向かって払う努力がぜひとも5月の試験の際に報われてほしいと願っています!!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント