ドボジョひろろblo
こんにちは。
今回はひろろが測量士試験、独学一発合格した体験記からその学習方法について紹介していきます。
きっとこのブログを読んでくださっている方の中には、独学で行こうか、それとも予備校(通信講座)を利用しようか迷っておられるかと思います。
私もさんざん悩みましたが、私の結果から言うと独学一発合格は可能です!
「でもあなたと私では土台が違うんでしょ。」という方もいらっしゃるかもしれません。
大丈夫です。確かにどの程度土台があるかは大きなハンデですし、私自身も測量が専門ではないので、自信は全くありませんでしたが、チャレンジして本当に良かったと思っています。
難易度が高く、範囲が広いこの試験の対策を知るだけで大きな違いが生まれます。
ぜひ諦めることなく、一緒に頑張りましょう。

自分がなぜこの資格を取りたいのか
明確な目標はとても大切です!
是非この体験記が、皆さんの参考になればうれしいです。
1、そもそも測量士ってどんな資格?
測量士とは、簡単に言うと道路や建物の高さや面積を正確に測量する際に必用な資格です。
建物、道路、橋、トンネル等、私たちの生活に欠かせない建設物、それが設計通りに作られていくには正確な測量が欠かせません。
また、最近多発している災害の際にも日本の国土が災害によってどのような変動があるのか、また、復旧していく際にも正確な測量に基づき記録、そして復興作業が行われていくわけです。
測量業務を行う企業には、必ず測量士または測量士補の1名以上の在籍が義務付けられており、測量士、測量士補、共に国土交通省の管轄の国家資格となっています。
つまり、この資格は、会社、また個人が「正確な測量をしていく上で必用な知識を持っている」ことの証明となるわけです。

とても大事な資格な上に、欠かすことのできない資格です。
資格を取得して活躍したいというモチベーションになりますね!
2,測量士になるには
測量士になるには二つ道があります。
1つ目は、専門の科目のある学校で必用科目を履修後、卒業後の実務年数を経て、測量士になる方法。大学であれば卒業後1年、短大、高専であれば3年、指定の専門学校であれば1年履修の上、実務2年。資格取得のためには確実ですが、お金と時間がかかります。
2つ目は、毎年5月に行われる「測量士試験」に合格すること。試験に関して学歴、経験必要ありません。
では測量士試験の概要を確認していきましょう。
3、測量士試験
この「測量士試験」。
おそらくこのブログを読んでいる多くの方が頭を悩ませている試験だと思います。
統計を見ると、ここ数年の測量士試験は合格率10%前後を推移しています。
午前はマークシート式の選択問題、1問25点、全問28問、計700点満点
大切な点ですが、合格するには、この午前で450点以上取得する必要があります。(2023年より。それ以前は足切りは400点でした。)
午前で450点未満であれば、午後にいくらいい点を取っても不合格になるというわけです。
午後は選択、筆記問題になります。
「必須問題」、そして4分野から2つ選ぶ「選択問題」があります。
必須問題は合計300点、選択問題はそれぞれ200点、合計700点満点
午前午後併せて1400点中910点以上が合格ラインとなります。
4,一発合格へは可能か
さて、本題です。
冒頭で述べた通り独学一発合格は可能です。
実際、私も測量士補まではテキストを買って、独学でいけると思い実際一発合格しましたが、測量士試験に関しては、通信講座を申し込むか、独学でいくか…最悪無駄遣いしないように本当にぎりぎりまで悩みました。なぜなら、測量士補試験に関してはたくさんのテキストがあるのに、測量士試験になるとほとんどテキストが販売されていないからです。
その理由としては、測量士として働いている大部分の人は、学歴+実務経験で資格登録しているため、対策需要が少なくなること、また、専門性の高い質問が多くなるため、簡単に学ぶということが難しいのです。
きっとこの試験の受験を考えていらっしゃる方は、少なからず測量業にかかわったことのある方々だと思います。でも、過去問を見ると何を問われているのか全くわからない。
挫折したくなる気持ち、すごくよくわかります。
5,試験対策
ここが一番知りたいですよね。
私がまず勉強をやみくもに始める前に、試験対策として知っておいてよかったと思うことをお伝えしたいと思います。
1、電卓は試験勉強開始の時点で買うべし。
これ、絶対おすすめです。
ものすごく頭がよくて、理系出身、数学ⅢCまで高校で勉強したし。って人はいいかもしれませんが、私のような凡人、異種業からの参入者としては、聞いておいて本当に良かったなって思ってます。
測量士試験で電卓が使えるということは知っていましたが、実際の試験で思ったのは、電卓使ってても本当に時間が無い。見直しすらぎりぎり。
試験勉強を始める前は、電卓なんて家にある電卓で試験勉強しておけば十分と思っていましたが、大間違い。
実際の試験では確認のために何度も電卓をはじく羽目になります。電卓の操作一つで値が大きく変わってしまうなんてことも。
解けていたはずなのに、操作ミスで25点も失うなんて辛すぎる。
測量士試験では使用電卓は指定されています。
試験開始前に、試験官が配布、試験終了後返却となります。持ち込みはできません。
指定機種はカシオSL-300A、カシオSL-910GT-Nです。
√ の計算やメモリー機能は習得必須です。試験勉強の時から使い方に慣れておくことで、本番で焦らずに済みます。(筆者は本番で同じ電卓なのに、緊張で打ち間違いがありました。もしこの電卓に慣れていなかったらと思うと恐ろしいです。)

ちなみに私は、試験間近になったときは電卓だけでなく、
使う筆記用具も本番を意識して使いました。
2、まず午前中の試験で点を取れるようにする。
多くの合格者が口を揃えて言うのが、「午前で点が取れていてよかった。」ということです。
それもそのはずです。午前で450点取れてなければ、いくら午後で点が取れても意味がないのです。
午前が700点満点ですから、極端な話、午前で満点をとれていたら、午後は210点だけでいいということです。そして、午後の選択問題は専門性が高まっていきますが、必須問題は測量法からの基本的な問題が多く出る傾向になっており、合計300点あります。
午前が満点700点、午後必須問題満点300点。
合格です!
そんな簡単にはいかないことくらいわかってますが、午前の出来合いが午後のモチベーションにつながることは間違いなしです。
まんべんなく頑張ろうとすると、範囲はとても広いので試験が近づけば近づくほど、できていないことに目が向くでしょう。
でも実際のところ、午前をマスターする気持ちで勉強することは私にとっては合格への大きな近道だったと思います。

午前中の問題は総合問題なので、午前中をしっかり理解しながら勉強を進めると
午後の問題の理解度も変わってくるはずです。
ここで私が使ったテキストをご紹介します。
日本測量協会販売の「受験テキスト、科目別問題集、国家試験問題模範解説集」です。
なぜこのテキストを買ったかは後ほど説明します。
日本測量士協会のホームページで例年10月頃に最新版を購入できますが、私が12月に買おうと思ったところ売り切れでした。
日本測量士協会リンク→ 公益社団法人日本測量協会 国家試験受験参考書
だったので、楽天ブックスで去年版のものが売ってますので、それを購入し、1年前の試験に関してはネットから印刷して使いました。
①科目別試験問題集
5年分の過去問と模範回答集が記載されています。
この試験の大きな特徴として、過去問から同じような問題が出るということです。
つまり過去問の反復は知識の増幅、そして、応用問題への基礎となります。
もう一つこの試験の大きな特徴の一つとして、最新の知見が問題で反映される、ということです。
近年の測量はどんどん新しい技術が取り込まれています。なので古本でも安く買うことはできますが、古くても去年までのものにしましょう。
あまり古い過去問を解いても、すでに使われていない技術だということもあります。注意しましょう。
②国家試験受験テキスト
こちらは必要ないという人もいますが、私は買ってよかったなと思っています。
独学で学ぶというのはやはり学校で学んだ人たいとは違い、基礎なく勉強のみ進んでいってしまうことになります。最初にどんな内容なのかをざっと概観することもできますし、そのまとまりごとに過去問が掲載されています。筆者にとってはここで出た過去問が、実際の試験で同じような問題が出たということもあり、見ておいてよかったなと感じています。
また、専門的な内容も載っていますので少し余裕のある時に読んだことも、応用につながったと感じています。
3,最新の改正は絶対にチェックする
これも最初に知っておいて本当に良かったです。
例えば、ここ近年で言えば、「測量法の一部改正について. 令和6年6月12日に測量法が一部改正され、令和7年4月1日から施行されることとなりました。」
私が試験を受けた令和6年度もその年の6月に改正があり、ここ近年の測量技術の発展に基づき改正がどうしても必要になってきます。新しく資格を取る人には、違いをぜひ理解していてほしいと試験問題作成者側としても思うわけです。
すべてが出るわけではないものの、しっかり見ておいたので、実際の試験でも、やっぱり!と思う問題が多く、出される確率が高いと私は感じました。
6,まとめ
いかがだったでしょうか。
一発合格は可能です。
その秘訣はまとめると、試験を理解すること、です。
そうすると試験勉強への力の傾け方がわかり、効率よく点の取れる勉強ができるわけです。
過去問を反復し、道具に慣れておくこと、最新の傾向対策も行うこと。
これだけでもだいぶ独学一発合格へと近づいていきました。
令和7年度では、合格者40%という驚異的な合格率でしたね。測量士試験は絶対性なので点が取れていれば全員合格になります
決して難しすぎて手の届かない資格ではありません。
次の記事では、私が買ってよかった参考書をご紹介したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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